賃貸や専用工事代が高く、あきらめていたエアコン。「窓コン」も最近のご自宅ではつけられない窓枠も多いですよね。そんな悩みを「スポットクーラー」で解決できます。
気象庁の予想では、2022年度の6月~8月は比較的あたたかな空気に覆われる事が多く、平年並みかやや高いといわれております。
また、「猛暑になる可能性も高い」と言われており、35℃以上の日が続く可能性があります。
特に温暖化の影響もある為か、30年前と比べて現在の平均気温はどんどんと上昇しており、扇風機等では対応しきれない状況となっているのも事実です。
1980年~8年間の東京の平均気温が34,2℃に対して、2010年~8年間の平均気温は何と37,0℃。
平均気温そのものが、猛暑日を超えてて、冷房機能がないと、暑いだけじゃなく体調不良を訴えてしまいますよね。
しかし、毎年恒例とはなりますが、緩やかな気温の上昇時にはあまり売れない冷風機も、気温の急上昇が3日連続で続いてしまうと、量販店の季節コーナーにある商品が一気に無くなってしまいます。
次の入荷も未定で、それまで我慢しなくてはならない・・・。これって本当に過酷ですよね。
そうならない為にも、今年は早い時期に準備をしておきましょう。
|「スポットクーラー」とは?
出典:amazon
スポットクーラーは、「スポットエアコン」「移動式エアコン」「冷風機」とも呼ばれており、エアコンの「室内機と室外機」が一体になった構造の物となります。
通常の壁掛けエアコンよりも価格が安い傾向にあり、工事を必要としない為、とても取り付けが簡単にできます。
もちろん、エアコン同様にフロンガスを使うため、扇風機のように風を循環させるだけではなく、室温を下げる事が期待できる商品です。
しかし、壁掛けエアコンと比べ、冷房能力が低くなるので使用できるお部屋の広さには限界があります。
では、実際に壁掛け用のエアコンと比べ、どういったメリットとデメリットがあるのでしょうか。
〇メリット
・価格が比較的安い
・持ち運びが出来て、どの部屋にも取り付けられる
×デメリット
・コンプレッサーが入っているのでとても思い
・排水が必要
・動作音が大きい
・排熱スペースが必要
「スポットクーラー」は、価格が安くどの部屋にも持ち運びが出来るため、1台あれば昼間はリビングで、就寝前に寝室に移動するなど、どこでも使用する事が出来る事が特徴です。
しかし、実はデメリットも多く存在します。
まず、室内機と室外機が一体型になっている為、とても重いです。基本的にキャスターのついている商品が殆どとなりますが、商品を購入してご自宅に持って帰るまでは、かなりの重労働となります。
また、冷気を放出する際に熱風も放出されます。付属されたダクトを取り付けた後、熱風を逃がす場所を確保しなくてはなりません。
例えば廊下や押し入れなどですね。メーカーによっては、専用ダクトを窓枠に取り付けられるタイプもあり、別売りで販売していますが、そうすると中々持ち運びをすることが難しくなってしまいます。
そして、使い続けると水が溜まってくるので定期的に水を捨てる事と、動作音も気になる人には気になるかもです。室外機がお部屋の中にあるわけですので、壁掛け用のエアコンのように静音性には優れてはおりません。
その為、「スポットクーラー」は、エアコンが取り付けできない方の最終手段の冷風機としてとらえて頂いた方がいいように思います。
それでも、暑苦しく寝苦しい事を考えると、多少音があっても快適な睡眠をとることが出来るのではないでしょうか。
|「スポットクーラー」の選び方
それでは、スポットクーラーを買う際の選び方を紹介します。この時期ならじっくり考えて商品を購入する事が出来るので、是非参考にしてみてください。
・冷房能力はお部屋のサイズに合わせる
スポットクーラーは、大抵〇〇畳と記載されていますが、「kw(キロワット)を基準に選ぶようにしましょう。
もちろん、部屋の畳数より少ないkw(キロワット)でも使用できますが、室温があまり下がらず、電気代だけが余計にかかってしまうことになります。
冷房能力に対する部屋の畳数
冷房能力 | 畳数 |
~2.2kw | 6畳 |
2.5kw | 8畳 |
2.8kw | 10畳 |
~3.6kw | 12畳 |
~4.5kw | 14畳 |
5.0kw~ | 16畳以上 |
上記がおおよその適用畳数となります。
スポットクーラーは、大きくても2.8kwくらいの為、どちらかと言えば子供部屋や寝室がお勧めですね。
・排熱用のスペースを確保する
特に設置する際の見た目を気にしない方には、押し入れやクローゼットの中に排熱用のダクトをそのまま入れておけば、熱がその中に溜まってくれますし、お布団なんかのダニ退治にもとても役に立ちます。
しかし、見た目があまりよくない為、基本的には引き戸式の窓枠に取り付ける専用の部品を使って取り付けます。
専用の部品は、最初から付属している商品と付属していない商品がありますので、購入前に確認が必要となります。
・運転音には十分注意
商品によっては稼働音のせいで、テレビの音が聞こえにくいなどの問題が生じる場合があります。
「スポットクーラー」は、室外機がセットになった商品です。その為比較的音は大きめとなります。
その為、音が気になる方に関しては、比較的音の小さい「スポットクーラー」を選ぶようにしましょう。ただし、スポットクーラーの騒音値は基本的に60dbあるものが殆どです。
60dbは「静かな事務所」くらいの音となりますが、夜寝る時には少し気になる方がいるかもしれません。
|あると便利な機能
「スポットクーラー」の中では、ただ冷たい空気を出すだけではなく、色々な機能がついている商品もあります。
特に下記のような機能がついているととても便利になりますよ。
・除湿機能やタイマー設定
除湿機能が搭載されているものであれば、衣類乾燥やお部屋の除湿としても役に立ちます。
除湿機能を求める場合は「除湿能力」を必ず確認するようにしましょう。
「1日あたりに除湿可能な水分量」というのが掲載されているので、この水分量が大きければ大きいほどよく除湿してくれます。
また、排水タンクの容量も合わせて確認が必要です。排水量が少ないとこまめに水を捨てに行かなくてはなりません。
また、夜寝る時にも使うのであれば、タイマー設定が搭載していると便利です。寝ている間の冷え過ぎを抑え、節電効果もあがります。
殆どの「スポットクーラー」にタイマー設定は搭載されていますが、機種によって設定時間が多少違いますので、確認が必要となります。
除湿機に関してはこちらでも紹介しています。除湿機にも種類がありますので、是非参考にしてみてください。
・暖房機能も付いていると冬場も使える。
基本的に「スポットクーラー」は冷房専用機となりますが、商品の中には冷暖房機能がついているものもあります。
冬場に暖房器具としても使いたい方には、暖房機能付きもお勧めします。しかし、暖房能力はそこまで高いわけではないので、春先や秋口の少し肌寒いときに使用するイメージとなりますので、ご注意ください。
|おすすめスポットクーラー6選
アイリスオーヤマ IPP-2621G
・冷風能力 2.3/2.6kw
・適用畳数 5/8畳
・消費電力 677/800W
・冷風機能 〇 16℃~30℃
・暖房機能 ×
・除湿機能 〇 24L/日
・窓パネル 付属 窓高 76CM~143.5CM
・タイマー 〇
・ダクト長 約30CM~150CM
・DB数 非公開
アイリスオーヤマ IPP-2821G
・冷風能力 2.5/2.8kw
・適用畳数 7/10畳
・消費電力 810/910W
・冷風機能 〇 16℃~30℃
・暖房機能 ×
・除湿機能 〇 24L/日
・窓パネル 付属 窓高 76CM~143.5CM
・タイマー 〇
・ダクト長 約30CM~150CM
・DB数 非公開
アイリスオーヤマ IPA-3521GH
・冷風能力 3.1/3.5kw
・適用畳数 冷房 8/12畳 暖房 7/8畳
・消費電力 850/1040W
・冷風機能 〇 16℃~30℃
・暖房機能 〇 16℃~30℃
・除湿機能 〇 38L/日
・窓パネル 付属 窓高 76CM~143.5CM
・タイマー 〇
・ダクト長 約30CM~150CM
・DB数 非公開
ナカトミ MAC-20
・冷風能力 2.0/2.3kw
・適用畳数 6畳
・消費電力 690/770W
・冷風機能 〇 16℃~32℃
・暖房機能 ×
・除湿機能 〇 23L/日
・窓パネル 付属 窓高 78.5CM~141.5CM
・タイマー 〇
・ダクト長 約30CM~120CM
・DB数 56/57db
トヨトミ TAD-22LW
・冷風能力 2.0/2.2kw
・暖房能力 1.7/1.9kw
・適用畳数 4.5畳
・消費電力 690W
・冷風機能 〇 16℃~35℃
・暖房機能 〇 12℃~25℃
・除湿機能 〇 36L/日
・窓パネル 付属 窓高 78CM~140CM
・タイマー 〇
・ダクト長 約30CM~120CM
・DB数 47db
ヤマゼン YEC-J25
・冷風能力 2.1/2.5kw
・適用畳数 5畳
・消費電力 780/900W
・冷風機能 〇 16℃~31℃
・除湿機能 〇 20L/日
・窓パネル 付属 窓高 88CM~125.5CM
・タイマー 〇
・ダクト長 約30CM~120CM
・DB数 53db
〇まとめ
今回はエアコンや窓コンが取り付けられず、つらい夏の経験をされてきた方に向けて「スポットクーラー」をご紹介させて頂きました。
まだ大丈夫!と思っているといつの間にか夏が来て、いつの間にかどこを探しても見つからない!ってことにならないように、今年は早めに準備して、快適な夏を過ごしてはいかがでしょうか。