乾燥機能付き洗濯機には「ドラム式」と「縦型洗濯乾燥機」がありますが、どちらを買おうか迷っている方って、意外と多いものです。
今回は、ドラム式洗濯機と縦型洗濯乾燥機の仕組みや、それぞれの良いところ、悪いところをご紹介します。
・ドラム式と縦型洗濯乾燥機式のちがいとは
・乾燥をメインで使う人は「ドラム式」
・汚れものが多いご家庭は「縦型式」
・購入時の注意点
・おすすめドラム洗濯機
・おすすめ縦型洗濯乾燥機
・まとめ
〇ドラム式と縦型洗濯乾燥機のちがい
※画像はパナソニック ドラム式 NALX127AL 縦型式 NA-FW100K9
【ドラム式洗濯機】
ドラム式洗濯機の洗浄方式は、下部にためた洗浄水に対して、ドラムを回転させ衣類を持ち上げ、落下させて洗う「たたき洗い」の形で洗浄します。
縦型洗濯機とは比べ節水能力が高く、また洗浄水の濃度も高くなることから、衣類にしっかりと浸透し、皮脂汚れに向いています。
衣類をこすり合わせて洗浄するわけではないので、「衣類を傷めにくい」特徴を持っていますが、少量の水で洗浄するため、「汚れ移りが発生」する場合があります。
乾燥機はとても優秀で、ドラム式は衣類を舞い上がらせながら乾燥させるため、衣類の絡みが少なく、「ふわっと」仕上げる事が出来ます。
また、ドラムの回転・反動で洗濯物が大きく広がるので、乾きムラを抑え、抜群の仕上がりとなります。
主な乾燥方式は、「ヒートポンプ方式」(一部日立はヒートリサイクル式)と「ヒート式」を使用しており、最近のドラム式は「ヒートポンプ式」を多く採用しております。
「ヒートポンプ式」は、低温で衣類を感応させるため、衣類の傷みが少ないうえ、電気代を低く抑える事が出来ます。
しかし、ランニングコストを抑えられる反面、本体価格が割高となります。
【縦型洗濯乾燥機】
縦型洗濯機の洗浄方式は、洗濯機の底の「パルセーター」を回転させ、水流を起こし、衣類同士や洗濯槽にこすり合わせて汚れを落とす「もみ洗い」となります。
大量の水の中で、衣類を「もみ洗い」するので、繊維の間に入り込んだ汚れを落としやすく、泥汚れや食べこぼし等の汚れを落とすのに適しています。
しかし、遠心力を使い衣類をこすって洗うため、洗濯物が絡みやすく、よれたり伸びてしまう心配もあります。
乾燥方式は主に「ヒート式」を採用。ドラムと違い、衣類を持ち上げられないので、槽に絡みついた衣類が温風を遮断し、衣類を全て乾燥させるのに、時間と電気代がかかってしまいます。
また、高温で乾燥させるため、衣類の縮みや痛みの原因となることもあります。
〇乾燥をメインに使う人は「ドラム式」
「ドラム式」洗濯機は、外干しをする時間がない「共働き世帯」に特におすすめです。
仕事に行く前に洗濯物をお部屋に干して、家に帰ってきたときには、生乾きの匂いがする・・・
週末子供の体操着を渡されたりなどで、急いで洗濯をしなければならないとき
こういった忙しい日々を送られる方こそドラム洗濯機がお勧めです。
・ドラム式洗濯機 メリット・デメリット
メリット
・衣類の傷み・縮みが少ない
・皮脂汚れに強い
・静音性(夜中に選択をしても気になりません)
・乾燥が早い
・節水・節電に優れている。
デメリット
・洗浄能力が縦型式に劣る
・色移りしやすい
・サイズが大きく、重量物が多い
・価格が高い
〇汚れものが多いご家庭は「縦型式」
縦型洗濯機は洗浄力が高い為、作業着の汚れがひどくなってしまう大工さんや、運動部に属しているお子さん、離乳食を良くこぼしてしまう赤ちゃんなど、日々汚れが出てしまうご家庭に向いています。
しかし、「乾燥機能」はドラム式と比べてどうしても見劣りするため、普段は天日干し、雨や梅雨時期にたまに使用する感じにしないと、電気代がかかり、衣類の寿命を縮めてしまうことになりかねません。
そのため、自身の使用用途の中で、乾燥機能を必要としない場合は、リーズナブルな価格の、縦型洗濯機も検討してみてはいかがでしょうか?
しかし、縦型洗濯機の中で、乾燥機能が付いていないものには、「インバーター式」と「ノンインバーター式」の2種類があるので、出来る限り「インバーター式洗濯機を選ぶようにしましょう。
・「縦型洗濯乾燥機」メリット・デメリット
メリット
・洗浄力が強い
・価格が安い
デメリット
・衣類が傷みやすい
・洗濯物が絡みやすい
・乾燥に時間とムラがある
〇購入時の注意点
いかがでしたか?ある程度、ご自身の家庭環境の中で、「ドラム式」が良いのか「縦型式」が良いのか決まりましたか?
続いては、実際に購入する際に、気を付けなければならない注意事項を説明します。
1,洗濯機の容量
洗濯機の最大容量は1人1日1.5kgをベースに計算します。
1,5kg×同居人の人数×纏めて選択する日数=最適容量
例えば、4人家族で2日に一度洗濯をすると・・・
1,5kg×4人×2日=12kgとなります。もちろん、毎日洗濯す家庭もあれば、一気に何度かに分けて洗濯する家庭もあります。
ご自宅の環境に合わせて、容量を決めてください。
2,洗濯機の搬入経路
実際に洗濯機を買ったはいいけど、「入らなかった!」と言われるのが、搬入経路です。
配達員さんは、ご自宅の壁や床に傷をつけないよう、洗濯機の設置場所に行くまでの経路で、まず一番狭い通路を探します。
大抵の場合、自宅の一番狭い通路は、風除室や家の入口などの「ドアがあるところ」です。
購入前に、搬入経路のサイズを必ず確認し、実際に入るかを確認するようにしましょう。
特に一番せまい箇所をメジャーで図り、実際に購入する商品のサイズ(横幅)+約2cmの余裕があれば、ほぼ搬入する事が出来ます。
注意点として、入り口入って洗濯機の設置個所までの廊下が直角になっている場合は、奥行のサイズも計測が必要です。
上記サイズの+約2cmは、壁に傷を付けないようにするために、大抵の配達業者さんは、マニュアルの中で徹底されています。
3,洗濯機の設置場所
搬入経路に問題はありませんでしたか?
続いては、実際に洗濯機を設置する場所のサイズとなります。
もちろん洗濯機のサイズより、壁と壁の間のサイズが小さければ入らないのは、わかりますよね?
注意点として、「壁に洗濯機がぶつからないようにしなくてはならない」事になります。
特に賃貸物件などは、結構サイズぎりぎりに、洗濯機置き場を作っているところもあり、実際につけてみると、入りはするけど、壁に当たってしまうことが少なからずあります。
実際に当たってしまうとどうなるか。洗濯機はもちろん振動しますので、常に壁に当たるときの音が聞こえてしまいます。
特に集合住宅になると、壁を伝ってその振動が近隣住人にも聞こえてしまうので、騒音問題に発展してしまいます。
そうならないように、壁とは少し離れているかを確認する必要があります。
また、物件の中では、「防水パン」が初めから備え付けられている倍もあります。
その場合は、洗濯機の4つの足が、防水パン外形よりも内側にあるかを確認する必要があります。
・給水用蛇口の位置と壁の位置
洗濯機を置いた場合の、給水用の蛇口の位置も確認が必要です。
蛇口の高さが低い場合は、洗濯機のフタを開けた時に、ぶつかってしまう場合があります。
フタを開けた際に、ぶつかってもフタが閉まらなければよいですが、閉まってしまうようだと、片手でフタを持ち上げて、片手で衣類を取り出さなければなりません。特に縦型洗濯機の場合は注意しましょう。
最悪洗濯機の場所を手前にしなくてはならず、脱衣所が狭くなる可能性がありますゆお。
ドラム式洗濯機に関しては、どちらに壁があるかの確認も必要です。
フタを開ける方向が「壁」だった場合、フタが中途半端にしか開かず、ストレスの原因となる恐れがあります。
購入するときは、「右開き」「左開き」の確認も同時に行うようにしてくださいね。
・排水溝の位置
排水口の位置を確認しましょう。右もしくは左にある場合は設置に対する問題は殆ど発生しません。
しかしながら、真下(洗濯機本体の下)排水の場合は、専用の防水パンが備え付けけられていないと、かさ上げをしなくてはなりません。
基本かさ上げブロックは、ホームセンターや家電量販店で販売をしていますが、配送員さんは持っていない可能性があるので、真下排水の場合は事前に用意する事をお勧めします。
〇おすすめ「ドラム洗濯機」
パナソニック NA-LX129AL
業界初のおしゃれ着洗剤タンク「トリプル自動投入」とPanasonic「ナノイーX」搭載のフラグシップモデル。
濃密泡と高浸透バブルシャワーの「すご落ち泡洗浄」で、ドラム式とは思えないほどの洗浄力。
はやふわ「ヒートポンプ方式」で、従来よりも早く、ふんわりと仕上げるのと同時に、除菌行います。
日立 BD-NX120GL
「風アイロン」を搭載し、時速300kmの高温風で、シワを伸ばします。
「液体洗剤・柔軟剤」をあらかじめセットしておけば、自動で洗濯物の量を計算し、適量の洗剤を注ぎます。
TOSHIBA TW-127XP1L
抗菌ウルトラファインバブルで、洗浄効果を高め、黄ばみや黒ずみを防ぐ。また、ファインバブルすすぎにより、冬場の冷水で落としきれない洗剤残りを綺麗に洗い流す。
ヒートポン式乾燥で、衣類を傷めずスピーディーに乾燥
SHARP ES-W114
清潔な水道水を毎秒100万個以上の微細な水滴にして、高圧シャワーノズルから衣類に噴射。衣類にやさしく、繊維の奥の汚れまでしっかり落とします。
衣類を乾燥しながら、プラズマクラスターで除菌。水で洗えない衣類の除菌・消臭にも活躍します。
〇おすすめ「縦型洗濯乾燥機」
パナソニック NA-FW100K9
「液体洗剤・柔軟剤 自動投入」搭載で洗濯の負担を軽く。さらに「おしゃれ着」コース新搭載でますます便利になりました。
日々の洗濯と同時に、洗濯槽を除菌できる「自動槽洗浄」機能を搭載
日立 BW-DX120G
毎回洗剤を量って入れなくても良い、自動投入機能搭載。
予洗いの手間を減らす洗浄力で洗いムラを抑え、きわだつ白さに。さらに、温風と水道水のミストを吹きつける「温水ミスト」の力で衣類の黄ばみをすっきり落とし、ニオイも抑えます。
TOSHIBA AW-10VH1
抗菌ウルトラファインバブルで、洗浄効果を高め、黄ばみや黒ずみを防ぐ。また、ファインバブルすすぎにより、冬場の冷水で落としきれない洗剤残りを綺麗に洗い流す。
〇まとめ
今回は「ドラム洗濯機」と「縦型洗濯乾燥機」の違いをご紹介いたしました。よく、「ドラムが格好いいから」とか「汚れが落ちそうだから」等の認識をお持ちの方が多くいらっしゃいますが、洗濯機を購入数前にもう一度、自身の家庭環境を見直していただき、最善の洗濯機を選んでくださいね。